2022年4月2日土曜日

プリズムレンズ眼鏡?!

歳をとると目が悪くなるのは仕方ないが、4年前に網膜剥離を発症し失明の危機に瀕した時ほど怖い思いをした事は無い。
緊急手術後1ヵ月弱の入院で何とか失明は避けられたものの、視力は以前にも増して悪くなってしまい、


両眼をあけて見ると新聞等はこんな具合だし、


撮った写真などもこんな具合に見えるのだ! それでも失明よりはマシと喜んでいた。
術後の定期検診では手術した右目の視力は0.3位だが左目は0.7位なので生活には困らないだろうと言われたが、確かに片目ずつは良くても両眼を開けるとぼやけてしまい、新聞を読んだり本を読んだりはもうあきらめざるを得ず、体の平衡感覚を取ることすら容易でないので出歩くときは両手にボールが欠かせなくなっていた。

こんな状態が4年間も続いていたある日、テレビで「視力検査して作ったメガネでもボヤけて見える人は左右の目の画像を結ぶ位置がずれているいわゆる「斜視」の場合が多く、眼科でプリズムレンズのメガネを処方してもらうと良い」と言っていた。

早速斜視の検査ができる眼科医院を探してプリズムレンズの処方箋を入手し眼鏡屋さんへ直行!
1週間後に出来上がったメガネをかけてみると、

 新聞も、


絵や写真もこんな具合、なんとすっきり見えるではないか!
眼鏡をはずすと目の前のぼやけ方が尋常でないのでよく4年間も我慢したものだ!と思ってしまう。

眼鏡には近視、遠視、乱視、老眼以外には無いと思っていたが、ダブって見える斜視の人のためのプリズムレンズなるものの眼鏡もあることを知って感激だった。
なお、普通は目の検査は片目ずつなので、ダブって見える人は斜視の検査に対応した眼科医院でそのことを申告して斜視検査をしてもらう必要があることがわかった。

カメラ:X-T4、多重露出撮影