カメラ:X-T4、レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro with MCEX-16 &
*印 XF18-135mm F3.5-5.6 R JM OIS WR
カメラ好きの年寄りにとってはわが町周辺の自然の四季のうつろいの、感動の一瞬を撮り歩くのが唯一の楽しみ、代わり映えしないけれど、それまでの「北総のデジタル歳時記-Ⅱ」を引き継いで2020年9月からの記録をここにしまっておくことにします。 (写真をタップすると拡大表示されます)
ところで日本で新型コロナウィルスの感染が始まって1年半近いにもかかわらず感染は治まるどころか又拡大しそうな勢いである。
ワクチンが行き渡らず治療薬もない中で、政府や自治体がいくら時短や自粛を呼びかけても、中途半端な規制と緩和で増えてしまった無症状感染者の行動を止める事など出来るはずがなく、感染が拡大するのは自明の理・・と思う。
政府や自治体のより重要な役割は、速やかな感染者の洗い出しと隔離体制や医療体制の構築、及び緊急時のワクチンの開発促進政策を迅速に打ち出すとともに、クラスター発生源の感染拡大防止や人々の行動規制、更にはその影響を受け苦しむ人たちの救済等、一斉に展開すべき政策を速やかに実行することではなかろうか・・と思う。
政府のコロナ対策が遅々として進まぬ原因が縦割り行政や経験したことのない感染症に対する危機管理体制の欠如のみならず、図らずもその時代遅れの情報伝達システムにもあることが明るみに出てIT後進国ぶりを暴露してしまったが、遅きに失した感はあっても行政の合理化に拍車をかける機会となれば不幸中の幸いなのだがどうだろう?
それはともかく、「緊急事態宣言」だの「Go toなんじゃら」というあまりにも楽観的政策は、感染状況の目先の数字と政治的人気取りを単純に天秤にかけているだけのことのように思えてならない。そんな科学的客観的な感染状況の判断が出来ないお上の言うことを鵜呑みにする訳には行かないし、うまく行っていない責任をお上に押し付けたりしても全く意味がないのかも・・と思ってしまう。
人間が感染媒体のコロナに感染しない基本原則はただ1つ、「己れが可能な限り人との接近・接触を避けるよう努める!」・・しかないように思われる。決して政府や他人が守ってくれるわけではない。
今では無症状感染者が増えてしまって周囲の誰が感染しているか分からないような状況になっている。
したがってこれまで通りマスクの着用や手洗い、消毒、換気を生活習慣化するのは当然のこと、何より「多くの人が集まる場所や会食をひたすら避ける」ようにするしかない。
とは言っても、外出自粛が我慢できる立場でない限りなかなか難しい。
生活を維持するために出勤や外出せざるをえない人も多いし、リモートワークが出来る環境に恵まれているのは限られた人。
「マスクをし、三密にならぬよう気をつけながら行動しているから」・・とは言っても、公共の場で働く人や通勤通学をせざるを得ない人々にとっては、感染源不明の感染者が多い現状ではいつどこで感染するか分からぬリスクがゼロでは無いから不安がつきまとう。
たまには息抜きでもしなければ・・と、友達や離れた家族と顔を合わせたくなるのも自然の理。「気心の知れた仲間だけだから大丈夫」と思いたい気持ちもリスクとなってしまう。
政府がいくら緊急事態宣言を出し自粛を要請しても、生活維持のための活動や人の心の願望まで完璧に自粛させる事は不可能に近く、感染率が上向き加減の現状は既に限界に達していることを示している。これ以上営業時間短縮だの外出自粛を呼びかけてももはや意味がなく、いかに早くワクチン接種率を上げていくかにかかっていると思うのだが・・。
感染症対策の基本は予防と隔離と言われている。
昨年2月のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で発生したクラスターでは発生場所が船舶と言うこともあってこの「隔離」が功を奏したかに見えたのだが、このことにたかを括って「予防」の方の対策を怠ってしまったのか、新型コロナはあっという間に日本全国に広大してしまった。
かって日本国内で3年間も猛威をふるったスペイン風邪が30万人もの死者を出したという歴史的教訓は生かされなかった。今回のコロナは下手をするとあと2年くらいは続くかもしれない。
ワクチン後進国のわが国では、全国民にワクチンが行き渡るのが何時になるのか分からぬが、ともかくもうしばらくは我慢・・・である!